Trash:#120-#111


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きらい。
いやでいやでたまらないけど
メロン色の夕暮れ
カタチから入ってみるってのも
お気楽に
会いたいときに
最低の状態のときに
存在感など なくなってしまえ
その細い細い 2 本の糸が
あきらめの悪い
新緑はまだ

きらい。

 
と つぶやいている
 
ひとりでいるときに 何も考えずに
 
何に向かって そうつぶやくのか
 
何がきらいで そうつぶやくのか
 
わからないまま ただ つぶやいている
 
 
きらい。
 

いやでいやでたまらないけど

 
さけることができないという
 
やっかいなできごとがあって
 
ゆううつな気分になりそうだ
 
と思っただけでもうゆううつ
 
まだおこってもいないことに
 
ゆううつな気分にさせられる
 
身近にいる嫌いな人のクセを
 
知らずマネしてしまうように
 
わたしにとってのそのことが
 
強烈だからこそ影響を受ける
 

メロン色の夕暮れ

 
久しぶりにしあわせな気分
 
気のせいかもしれないけど
 

カタチから入ってみるってのも

 
ひとつの手かもね
 
だから
 
暗い気分の時にも
 
とりあえず笑ってみようかな
 
強がりでも
 
表面だけでも
 

お気楽に

 
のほほんと生きてるように見える?
 
たしかにそう見えるかもね
 
 
でもね
 
ひと皮むいたらドロドロだよ
 
ほんとは
 
ここにも書けないようなこと いっぱいある
 
 
でも そういうのって
 
誰にでもあるよね きっと
 
 
あなたも
 
廃棄したい危険物
 
いろいろ抱えてるんじゃないの
 

会いたいときに

 
会いたい人のところへ
 
すぐに会いに行けたらいいのに
 
インターネットでも
 
ぬくもりまでは 伝えてくれないしね
 

最低の状態のときに

 
ふと見せてくれる優しさに つなぎとめられている
 
 
だけど、それだけ。
 
 
「お互いを高め合っていける関係」というものに
 
すごくあこがれるけど
 
こんなわたしじゃ
 
一生かかっても そんなもの
 
手に入れられないんじゃないかと思う
 

存在感など なくなってしまえ

 
空気のように
 
そばにあっても 気にされない存在になりたい
 

その細い細い 2 本の糸が

 
からみ合っている様を見ているのが
 
わたしはとても好きでした
 
 
その細い細い 2 本の糸は
 
何度も何度もほどけかけながら
 
でも いつのまにか再びからみ合い
 
ともすれば切れてしまいそうな
 
お互いを支え合っていたのでした
 
 
でもとうとう
 
その細い細い 2 本の糸が
 
ほどけようとしているのです
 
わたしには
 
ほどけようという糸の意志を
 
止めることはできないし
 
止めるつもりもありません
 
 
ただ
 
その細い細い 2 本の糸が
 
からみ合っている様を見ているのが
 
とても好きだったわたしは
 
世の中には 思い通りにいかないことが
 
多々あるのだということを
 
(はじめから わかってはいたけれど)
 
あらためて思い知らされた気がして
 
少し 切なくなってしまったのでした
 

あきらめの悪い

 
この右手を戒めてほしい
 
わたしには
 
いつもそばにあって
 
暴走を止めてくれる何かが
 
必要なんだ
 

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