Trash:#240-#231


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秘密を共有した気分になって
あなたのような
乱れた思考は
きっと衝撃を受けるだろう
つかれました
口をついて出る
思い出しただけで
冬が入り込んで
降りしきる雨音が
それはきっと

秘密を共有した気分になって

 
特別だと思い込む
 
妄想は妄想であり
 
いくら現実的であっても現実ではない
 
思い込みはただそれだけのもの
 
それ以上にはならないもの
 

あなたのような

 
たのしいひとは
 
人生の宝だと
 
思うのです
 
 
あなたがそこにいることで
 
何もなくてもなんとなく
 
なごやかな気持ちに
 
なることがあります
 
 
かと思うと
 
緊張してしまって
 
まともに目を合わせることすら
 
ままならないこともあります
 
 
あぁどうかそのまま
 
あなたのあなたらしいところを
 
失うことなく
 
生きていてください
 

乱れた思考は

 
まとまりのないまま
 
進むことも
 
戻ることも
 
できないような
 
できるような
 

きっと衝撃を受けるだろう

 
いろんな意味で
 
甘い期待というわけではなく
 
不安を伴うものとして
 

つかれました

 
もう
 
おわりです
 
なにもかも
 
おわりにしたいのです
 
 
まだですか
 
まだなんですか
 
まだおわってはいけないのですか
 

口をついて出る

 
この言葉の非現実感はなんだ
 

思い出しただけで

 
涙が出てくるようなこと
 
良い意味でも
 
悪い意味でも
 
何十年か経って
 
思い出すのは
 
思い出せるのは
 
そういうことだけかもしれない
 

冬が入り込んで

 
出て行く気配がありません
 
いっそのこと
 
冬眠できればいいのに
 
目覚めなくてもいいから
 

降りしきる雨音が

 
どこか異国の
 
ある種の楽器を思わせ
 
なつかしさと
 
非現実感と
 
いたたまれなさと
 
やりきれなさに包まれる
 
 
響く雨音
 

それはきっと

 
わたしでなくても
 
いいんでしょう
 

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