Trash:#390-#381


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「変な子」なんだってさ
わたしが言った言葉の
自分にとっての
ボランティアはできない
自信がなくて
タイミングよく
つかみたい
根拠の無い
街は灰色の木々
思いを

「変な子」なんだってさ

 
そこがいいんだってさ
 
うざったい事にならなきゃ
 
どうだっていいんだけどさ
 

わたしが言った言葉の

 
どれがウソか
 
どれが本当か
 
どれが冗談か
 
どれが本気か
 
いったい誰にわかるの
 
誰にもわからないの
 
わたしにもわからないの
 

自分にとっての

 
しあわせな未来というものを
 
いろいろなシチュエーションで
 
想像してみるけど
 
 
たとえば自分が家族を持つとして
 
どんな相手との生活を想像しても
 
うまくいく場面よりも
 
うまくいかない場面の方が
 
詳細に想像できてしまう
 
 
たとえば自分が店を持つとして
 
どんな店になるか想像しても
 
順調な経営状況よりも
 
不景気な状況の方が
 
容易に想像できてしまう
 
 
たとえば自分が死ぬときに
 
どんな死に方をするか想像しても
 
眠るような大往生よりも
 
苦しみぬいて死ぬパターンが
 
リアルに想像できてしまう
 
 
想像する気力が失われる
 

ボランティアはできない

 
と言っていた
 
そのセリフ
 
そっくりそのまま返してあげる
 

自信がなくて

 
何もできなくて
 
さらに自信がなくなって
 
もうどうにもならない
 
 
もうどうにでもして
 
とも思いたくない
 

タイミングよく

 
しかもジャストミート
 
いつでも誰にでも
 
どんな状況でも
 
そんなわたしだったら
 

つかみたい

 
具体的な何かを
 
ポパイのホウレン草のような
 
ライナスの安心毛布のような
 
わたしにとっての何か
 

根拠の無い

 
最悪の想像をたくましくしては
 
裏切られたと勝手に思う
 
疑うことを知らなければ
 
たとえダマされてたとしても
 
信じてさえいれば
 
その間だけでも幸せでいられるのに
 

街は灰色の木々

 
というキャッチフレーズで
 
緑化運動のポスターを描いた
 
小学校高学年
 
自分では気に入ってたのに
 
周囲の評価は冷たかった
 
ただしデザイン等ではなく
 
色のぬり方は一番キレイと言われた
 
自分が芸術家でなく
 
職人気質であることに気付かされた
 
最初の出来事だったかもしれない
 

思いを

 
コトバで伝えられない時には
 
どうしたらいいだろう
 
表情で、しぐさで、物で、
 
それでも伝わらなかったら?
 
あきらめる
 
が正解なのだろう
 
それとも祈る?
 
ナンセンス
 

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