Trash:#530-#521


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そんなあなたも
ほらもうはやく
ひとりでいるより
長い夜が明けるのを
もうちょっぴり
風の音に誘われて
わたしだけが知っている
もういいよって
あこがれは
雨の日に傘さして

そんなあなたも

 
こんなわたしも

けっこう

嫌いじゃなかったりする


ほらもうはやく

 
忘れちゃいなよ

都合の悪いこと

まとめて全部さ

カンタンでしょ

頭悪いんだから


ひとりでいるより

 
人込みの方が

さみしくなる


長い夜が明けるのを

 
待ちわびるよりも

眠れない今の時間を

楽しんでみよう

好きな音楽をかけて

紅茶をいれて

本を読んだり

じっくり考え事したり

あぁでもほら

眠くなってきちゃった


もうちょっぴり

 
強引さがあれば

違ってたのかな

結局は同じかな


風の音に誘われて

 
どこか遠くへ行きたくなる

見渡す限りの草原で

ねっころがって

空を見上げて

草原を渡る風を受けて

そしたらきっと

こう言うんだ

そう

わたしはあなたに

会いに来たんだよ

って


わたしだけが知っている

 
特別なやり方があってね

いい気分になれるやり方がね

でもそれは

わたしだけのものだから

誰にも教えてあげないんだ


もういいよって

 
言って欲しかったんだ

ワガママなのは

じゅうぶん承知で

だけどそれでも

許して欲しかったんだ

あなたなら

わかってくれるって

都合良く考えてたんだ

そんなふうに

うまくいくわけないのに


あこがれは

 
ワキ役かな

分相応でしょ

でもないかな

通行人Yとかだと

ちょっとさみしいよね


雨の日に傘さして

 
思うことといえば

こんなにも冷えきった

ココロとカラダと

あなたには

望むべくもなかった

わかりやすい優しさと

表現できず

認められなかった

本当の価値と


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