Trash:#350-#341


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呟くような
迷える子羊を救ってくれる
何もしたくない病
もう要らないね
それはあなたの
勝手だけどお願い
冬の大三角形の横を
鏡を見る
なるべく静かに
壁ぎわがわたしの場所

呟くような

 
囁くような
 
あの人の歌声を聴きながら
 
知らぬ間に消えてしまいたい
 

迷える子羊を救ってくれる

 
神というものが本当に在るのなら
 
わたしよりもまず
 
あの人を救ってあげてください
 
暗い絶望の淵から
 
光ある場所へ
 
連れ出してあげてください
 
それが無理なら
 
わたしはやっぱり
 
何をも信じることはできません
 

何もしたくない病

 
絶好調発病中
 
困ったもんですわ
 
あはははははは
 
 
空虚
 

もう要らないね

 
ひきずられてたのか
 
ひきずってたのか
 
よくわからないけど
 
もういいね
 
もういいよね
 
ハイ、おしまい。
 

それはあなたの

 
ホントのホントの本心ですか
 
それとも
 
それが最期の優しさですか
 

勝手だけどお願い

 
気軽な気持ちなら
 
優しくしないで
 
 
いつか
 
見捨てられる日が来るなら
 
はじめから
 
冷たくしてくれてた方が
 
傷つかなくてすむから
 
 
だからお願い
 
気軽な気持ちなら
 
わたしには優しくしないで
 
誰にでも優しいあなたへ。
 

冬の大三角形の横を

 
音もなく星が流れた
 
願いを口にする間もなく
 
あっという間に星が流れた
 
もったいないことした
 
なんて思わないけど
 
っていうのは嘘だけど
 
具体的な願いがないなら
 
願う資格もない
 

鏡を見る

 
これ誰?わたし?
 
わたしこんな顔してたっけ?
 

なるべく静かに

 
音を立てないように
 
過ごしているかと思えば
 
夜中に急にうめいてみたり
 
何て思ってるだろうね隣の人
 
どうでもいいけどね別に
 
お互いさまだしね
 

壁ぎわがわたしの場所

 
はじっこが好き
 
さびしくすみっこで
 
くすぶってるのが好き
 
誰にも気にされずに
 
だけど一人は嫌だから
 
みんなのいるところで
 
だけどはじっこが好き
 
誰も怖がらずに
 
真ん中にいられたら
 
違う世界なんだろうな
 
でもわたしはやっぱり
 
はじっこが好き
 
何でか落ち着くの
 
真ん中は落着かないの
 
壁がおともだちなの
 
壁は何も言ってくれないけど
 
何も言わないかわりに
 
何でも聞いてくれるから
 

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