Trash:#560-#551


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閉じ込めたはずの
呑気な顔して
わたしがあの人を
ここにはいない
安心できるんなら
どうすれば
うるせーな
それ以上
ほんのちょっぴり
わたしは

閉じ込めたはずの

 
苦しみが暴れ出す

あふれ出る

いやだよ

思い出すのは

しまっておきたいのに

カギかけて忘れたいのに

どうして

ほじくるの

どうして

引きずり出そうとするの

苦しみは

夢の中だけでいいよ


呑気な顔して

 
人の前

歩いてんじゃねーよ

ハト


わたしがあの人を

 
ほとんど忘れているくらい

あの人がわたしを

ほとんど忘れているとしても

わたしがあの人を

たまに思い出すくらい

あの人がわたしを

たまに思い出してくれればいい


ここにはいない

 
どこにもいない

さがしても

みつからないから

さがさない

もういらない


安心できるんなら

 
おかしいと思われても

よかったんだ

でもほんとは

わかってたんだ

わかってたから

こわかったんだ

だからわたしは

逃げたかったんだ

どんなことをしても


どうすれば

 
上手に

拒否できるんだろう

わたしを守る為には

何としても

しなきゃいけないんだけど


うるせーな

 
足音たてるんじゃねーよ


それ以上

 
近寄って来ないで

嫌いには

なりたくないから


ほんのちょっぴり

 
ズレただけで

この世の終わり

みたいな顔して

バカみたい

いろんな意味で


わたしは

 
ただの

規格外品


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