Trash:#610-#601


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気が付いたら
無言の圧力で
ふつうに生活する
パトカーのサイレンは
まぁね
安心されても
何を期待してるの
今日は涼しいよね
わかってるのに
そんなにじっくり

気が付いたら

 
そこにいた

っていう感じの

空気みたいな

自然な感じの

そういうのが

アコガレなんです

なんなら

気付かれなくても

いいくらいの


無言の圧力で

 
窒息しそうになる

被害妄想だって

わかってるんだけど


ふつうに生活する

 
ということは

とっても

難しいんだな

人間的な生活を

しようと思うと

努力しないと

いけないんだな

難しいんだな


パトカーのサイレンは

 
通りに面した自宅では

日常茶飯事で

だけど屋外の

自分のすぐそばで

いきなり鳴り出したりすると

別に後ろめたいこと

してるわけでもないのに

シンゾーに響くので

とってもとっても

たまらなく嫌です

ほらまた心拍数倍増


まぁね

 
信じない方が

賢明かもね

少なくとも

わたしはね


安心されても

 
嬉しくない相手もいる


何を期待してるの

 
期待するだけ

無駄だって

もうじゅうぶんに

思い知ったでしょ


今日は涼しいよね

 
外で寝たいね

って それは

やめといた方が

だって明け方

寒いんじゃないの

冷え性のくせに

わたしは平気だけど

だから言ってるでしょ

橋の下なんだってば


わかってるのに

 
確かめたくなるのは

自信がないから

言わなくていいことも

止められなくなる

言うべきことを

言わないことも

それ以上にあるけど


そんなにじっくり

 
眺めたって

面白くもないでしょ

やめろって言うほど

嫌でもないけど

でも何かさぁ

何かだよね


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